部活恋愛 あの頃、気づけば恋してた…あなたの青春を振り返る
高校生の「部活動での恋愛」
なんであんなに胸がきゅんとするんやろうね。
部活で汗を流したあの放課後、先輩や同級生と交わした何気ない会話、練習後にふと目が合ったあの瞬間…。
そんなささいな出来事が、いつのまにか初恋の始まりやったりするんよ。
部活恋愛のエピソードって、高校生活の中でも特に甘酸っぱくて青春のにおいがするんよね。
全力で頑張る姿に惹かれたり、一緒に苦楽を乗り越えた仲間との距離が自然と縮まったり。
それが恋だって気づいた時、胸がドキドキして、でもちょっと恥ずかしくて――
そんな経験、きっと誰しも一度はあるはず。
今回は、高校生の部活恋愛エピソードの中から、思わず「わかる〜!」って共感しちゃうような体験談を5つピックアップしてみたよ。
バスケ部、陸上部、バトミントン部…いろんな部活で芽生えた初恋の物語。
今まさに部活恋愛をしている高校生にも、あの頃を思い出したい大人の人にも、じんわり響くはずやよ。
それでは、青春の汗と涙と恋心が詰まった部活の物語、ちょっとのぞいてみよっか。
【部活】高校生の恋愛エピソード1
雨の日の体育館
梅雨の時期って、ほんとやっかい。
雨の日の部活はいつもは外で練習してる部活も加わって学校の中はパンパン。
とくに体育館はみんなで取り合いになるのは当たり前。
うちら女子バスケ部は半面しか使えなくて、いつもとはちがう変則練習。
その日、たまたま隣の半面をシェアしてたのが陸上部。外で練習できんくて走り込みと補強メニューしとって。
うちの部活のボールが大きく弾んで、向こうの陣地まで転がっていったとき、
拾ってくれたのが、陸上部の2年の先輩やった。
「雨ばっかで大変やな」
そんなふうに声かけてくれて。
そのときは「ですよね~」って笑って返しただけやったけど、
なんか…その声がすごく優しくて、耳に残った。
それからというもの、雨の日で陸上部が体育館で練習しているときは、なんとなく先輩の姿を目で追うようになってて。
でも不思議なことに、向こうも目が合うと、軽くうなずいてくれたり、小さく会釈してくれたりして。
それだけのやりとりやのに、心のどこかがくすぐったくなるような感覚があって。
部活終わりに更衣室で友達としゃべってても、
ふとしたタイミングで先輩のことが頭に浮かんで、
「あれって、もしかして自分だけじゃないんかな…?」って勝手に期待してる自分に気づいて、ちょっと恥ずかしくなった。
そんなある日、先輩のSNSを何気なく覗いたら、
雨の写真と一緒にこんな言葉が投稿されてた。
「雨の日も悪くない、最近そう思うようになった。」
それだけの投稿なんやけど、
心臓がドクンって鳴って、スマホ持つ手が一瞬止まって。
“もしかして…あの言葉、自分に向けたものだったら…”
そう思ってしまった瞬間、顔が熱くなった。
別に確かめることなんてできんし、
たぶん向こうはそんなつもり一切なかったかもしれん。
でも、あの日の雨音と、体育館の湿った空気と、先輩の優しい声。
それが全部、わたしの中でそっと繋がって、
「雨の日」が、ちょっとだけ好きになった瞬間やった。
【部活】高校生の恋愛エピソード2
遠征先の夜、窓の外に見た景色
他校との合同合宿。
泊まりがけの練習で、もうクタクタ。夜はみんな、旅館の部屋でばたんきゅーって感じで寝ちゃってた。
でも私だけ、なんか眠れなくて。
ふと窓の外をぼーっと見てたら、庭のベンチのとこにひとりだけストレッチしてる人がいて。
誰かはよくわからなかったけど、星空の下で静かに体を伸ばしてるその姿が、なんかすごくきれいで…不思議と目が離せなかった。
次の日、練習のあとに試合があって、そのメンバーの中に、昨日の“あの人”を見つけたんだ。
うちの学校じゃなくて、他校の選手だった。
最初は「ふーん」って感じだったのに、試合が始まると、気づいたら彼のプレーばっか見ちゃってて。
無駄のない動きとか、真剣な顔とか、どんどん惹かれていくのが自分でもわかった。
で、試合の途中、彼が私の前を通ったときに、ふいに目が合って。
なんとなく…照れたみたいに笑ってくれた気がして。
その瞬間、胸がギュッてなって、「あ、私、この人のこと気になってるんだ」って思った。
試合が終わって、荷物まとめてるときにすれ違って、つい言っちゃったの。
「昨日の夜、ストレッチしてたよね?」って。
彼、ちょっとびっくりしてたけど、「え、見てたの? めっちゃ恥ずかしいんだけど〜」って笑ってて。
その笑顔が、すごく柔らかくて、あったかくて。
なんか、胸の奥がふわってなる感じがした。
ただの偶然かもしれない。憧れだったのかもしれない。
でも、あの一瞬一瞬は、たしかに私の心にちゃんと残ってる。
これって、たぶん恋だったんだと思う。
その時は、連絡先を聞く勇気なんてなかったし、なにも言えなかったけど…
「また次の大会で会えたらいいな」なんて、ちょっと期待してる自分がいた。
その時には、もうちょっとだけ、勇気出せたらいいなって思ってる。
【部活】高校生の恋愛エピソード3
秘密の朝練
高校3年の春過ぎ、わたしはバドミントン部に入ってたんやけど、ずっと気になる男の子がおって。
ある日、部活終わりに「夏の大会に向けて、朝練一緒にしない?」って声かけられて、びっくりしたけど、すぐに頷いたの。
朝6時、まだ誰もおらん体育館にふたりきり。
シャトルを打ち合いながら、ちょっとしたミスで笑い合ったり、フォームを直してあげたり、そんな小さな時間がどんどん特別になっていった。
ほかの誰にも言ってない、ふたりだけの秘密の朝練。
でも、夏の大会が終わったら、朝練も終わるって、最初からわかってた。
大会が終わった次の朝、いつもの日課の癖は抜けないのか朝練はないとわかりつつ体育館に向かってしまってて。
すると彼も同じ時間いつものように来てしまってたみたい。
「大会おわったのにね」って2人で笑い合いながら少し話していた。
登校時間も迫る中、これで秘密の時間は終わりかなと思ってたんだけど、
最後に彼から「ほんとはずっと前から好きやった」って告白してくれたとき、嬉しくて泣きそうになった。
静かな体育館、ふたりだけの世界が広がっとった。
朝練はもうなくなったけど、あの夏だけの特別な時間は、今でもわたしの宝物。
【部活】高校生の恋愛エピソード4
引退の夜に届いた、あのLINE
高2の夏。
先輩たちの引退試合が終わった日の夜のこと。
部室に戻って、みんなで泣きながら写真撮ったり、最後のミーティングしたりして。
それぞれ「じゃあね」って帰っていって、気づいたらひとりになってた。
私はというと、家に帰って、そのままユニフォームのままベッドに倒れこんで。
天井見ながら、なんかもう、なにも考えられなかった。
すっごく寂しいのに、涙も出なくて。
ただ胸の奥がスカスカしてて、ぽっかり穴があいたみたいだった。
そのとき、スマホが「ポロン」って鳴って。
画面見たら、LINEがひとつ届いてて。
開いたら、先輩からだった。
ほんの数時間前に、引退したばかりの、あの先輩から。
「今までありがとう。〇〇の声、練習中ずっと聞こえてたよ。」
その一文だけ。
それだけなのに、涙が一気にあふれてきた。
私、練習中いつも先輩のこと応援してたんだ。
「ナイスプレー!」「ファイトです!」って、恥ずかしがりながらも、なるべく大きな声で。
先輩の背中に届けばいいな、って、そう思いながら。
まさか、あの声がちゃんと届いてたなんて。
先輩が気づいてくれてたなんて。
たぶん先輩は、「これからも頑張ってね」って、それだけのつもりだったんだと思う。
でも、私にとっては、その一言がすべてで。
あの夜からずっと、心のどこかで先輩に引っ張られたままなんだ。
時間が経っても、部活が続いてても、後輩ができても。
先輩のあのLINE、今でも消せないまま、ずっと残してる。
【部活】高校生の恋愛エピソード5
「願いを託したミサンガ、そして最後の決意」
最後の大会の前日、部活が終わったあと。
女子マネの◯◯が、そっと小さい包みを渡してきたんだ。
「これ、お守り代わり。絶対勝ってね」って。
中には、赤とオレンジのミサンガ。
夜な夜な、部員全員分こっそり編んでくれてたらしい。
正直、それだけで普通に泣きそうだった。
しかもさ、みんなに配ってたはずなのに――
なんか「これは俺だけのやつかも」って勝手に思っちゃったんだよな。
試合当日、ユニフォームの手首に巻いたそのミサンガをチラッと見ながら、コートに立った。
相手は格上、序盤からゴリゴリに攻められて、正直めっちゃ焦った。
でも、苦しいときにミサンガが目に入るたびに思い出すんだよ。
◯◯の「勝ってね」の声と、あのちょっと照れた顔。
で、後半。
点差が開いて、もうダメかもって思った瞬間、感情がぶわっとこみ上げてきて――
気づいたら、ミサンガを自分で引きちぎってた。
叶えたかった、勝つっていう願い。
悔しくて、情けなくて。
せめて、この気持ちだけでも、形にしたかった。
それくらい本気で「勝ちたかった」んだよ、俺は。
試合は負けた。
でも、あのミサンガがあったから、最後まであきらめずにいられた。
ほんとに感謝してる。心の中で何回も「ありがとう」って言った
で、数日後。放課後の体育館。
片付けしてたら、◯◯が近づいてきて、ふわっと笑いながら言ったんだ。
「ミサンガ、切ったんでしょ?」
なんで知ってんだよ、って聞きたかったけど、言えなかった。
そしたら彼女、ちょっと意地悪そうに笑って、
「せっかく願い込めて作ったのにさ、バカじゃん」って。
その瞬間、なんかもう言葉が出なくなって、気づいたらボソッと、こう言ってた。
「…あのとき、本気で負けたくなかった」
そしたら、彼女も静かに言った。
「うん。わたしも、勝ってほしかったよ」って。
その声が、なんかすごく優しくて。
もしかしたらただのマネージャーとしての言葉だったかもしれないけど――
俺には、それ以上の何かに聞こえた。
いつから気になってたんだろ。
この大会がきっかけだったのか、それともずっと前からだったのか。
よくわかんないけど。
でも、今こうして、そばにいてくれるだけで、
胸の奥がふわっとあったかくなる。
試合は負けたけど――
それでも俺にとって、いちばん忘れられないのは、
たぶん、あのミサンガと、その子の笑顔だ。
まとめ|高校生の部活恋愛エピソードは一生の宝物になる!
高校生の部活恋愛って、ただの恋愛とはちょっと違う。
部活って、練習や試合だけじゃなくて、仲間との絆や、先輩・後輩との信頼関係が生まれる場所やんね。
そんな特別な空間で生まれる恋は、ほんの小さな出来事でも、心をぐっと動かす大きなエピソードになったりするんよ。
今回紹介した高校生の部活恋愛エピソードも、どれも日常の延長みたいでいて、実はかけがえのない「初恋」の瞬間ばかり。
部活中のドキドキ、すれ違い、そして距離が縮まるあの感覚――それが全部、青春のかけらとして心に残るんやろね。
読んでくれたあなたも、「あ〜こんな恋あったな」って思い出したり、今まさに部活で恋愛中なら、「私もがんばろ!」って思えたかもしれん。
そうやって、自分の経験と重ねて感じられるのも、部活×恋愛という青春の魅力のひとつなんよ。
今のそのトキメキが、将来の自分にとって最高の宝物になるかもしれんし、後悔しないように一瞬一瞬を大事にしてほしいな。
部活恋愛は、泣いたり笑ったり、いろんな感情が交差するからこそ、本気の恋が育つ場所。
このページが、そんなあなたの青春に、ちょっぴり勇気や共感を届けられたならうれしいよ。
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