片思いは、心の中で静かに燃える恋
高校生活って、毎日同じ教室、同じ顔ぶれ。
その中でふいに誰かを「特別」に思う瞬間がくるんよね。
朝のHR、昼休み、帰りのチャイム…
ただそこにあの人がいるだけで、心がふわっとあったかくなって、
それだけで1日がちょっとキラキラする。
でもなかなか話しかけられん、目が合っても逸らしてしまう。
「嫌われたらどうしよう」とか、「何を話せばいいかわからん」とか、
ぐるぐる悩んで、想いが溢れるのに動けんのや。
それでも――それがまさに片思いの醍醐味。
伝えられん気持ちも、胸の奥で光ってるって思うんよ。
そういう時間こそ、のちのち青春の物語として、大切な記録になるんやと思う。
今回は、そんな高校生の片思い経験談を5つ紹介するね。
高校生の経験談が語る、切ない物語の記録。
きっとどれかの物語が、あなたの記憶にも重なるはずやよ。
【片思い】高校生の恋愛経験談1
同じクラス、距離が縮まらんもどかしさ
高2のとき、同じクラスの男子に片思いしとってん。
席が近くて、プリント渡したり、ノート見せ合ったり、ほんのちょっとだけ話す機会があるくらいの距離。
休み時間、友達と話しながらも、つい彼の声とか笑い方ばっか気になってしまって。
話しかける理由がほしくて、わざとらしく「今日の課題ってどこまでやっけ?」って聞いたこともあったんよ。
でも、わたしの声ってちゃんと届いとったんかな?って思うくらい、特別な関係にはならんくて。
そのくせ、ちょっと目が合っただけで勝手にドキドキして、浮かれたり落ち込んだり、感情がジェットコースターみたいな日々やった。
あるとき、授業中にわたしが間違えて答えてまって、恥ずかしくて顔真っ赤になっとったら、彼がこっそり笑いながら「ドンマイ」って言ってくれて。
それだけで、その日はもう幸せやった。
でも2学期の途中くらいから、彼はだんだん他の子と仲良く話すようになって、
いつの間にか、わたしに話しかけてくることも減っていって。
教室の中にいるのに、前よりずっと遠く感じた。
伝えられんかった想いって、時間がたってもふとした瞬間に思い出すんよね。
ほんのちょっとの関わりやったけど、わたしにとっては確かに「好きやった」って胸張って言える片思いやった。
【片思い】高校生の恋愛経験談2
朝の登校ルート、ただの偶然じゃないんやよ?
毎朝、いつも通りの時間に家を出て、決まった道を歩いてたんやけど、ある日、たまたま少し早めに家を出たら、彼が前を歩いてるのを見かけたんよ。
その日から、なんとなく彼と同じタイミングで出るようになった。何か不思議と、ちょっと近くで歩きたくなったんよね。
だんだん慣れてきて、少しずつ後ろから歩くようになって。
たまに信号で近くになって、一瞬だけ目が合ったり、何気なく「おはよう」って会釈するだけでも、心臓がドキドキして止まりそうになる。
そうやって毎朝少しずつ、彼を追いかけるような感じで登校して、
その時間が、わたしにとっての“片思いのルーチン”になってた。
彼とはクラスも違うし、学年も違うから、登校時間以外では接点もない。
学校では顔を合わせても、目が合っても一言も交わすことなく、ただ通り過ぎるだけ。
でも、ある日、いつものように歩いていたら、急に彼が後ろ振り返って「あ、よく会うね」って言ってきたの。
まさか声かけられるなんて思ってなかったから、めちゃくちゃ焦って、「う、うん!近くに住んどるしね!」って、変にバレバレな返事してしまったけど。
その瞬間、心臓がドキドキしすぎて、もうその日一日中気が抜けんかったんよ。
後から考えたら、バレてたかもしれんけど、でもすごく嬉しかった。
でも、他の女子とも普通に話しとったりして、少しだけ寂しい気持ちもあったりしたけど、
それでも毎日、彼の姿を見るだけで嬉しくて、心の中で「今日も会えるかな?」って期待しながら歩いとった。
結局、何も進展することなく、日々は流れていったけど、その日常の中で感じてたドキドキとかワクワクが、わたしにとっては初めての片思いの形やった。
それは確かに、わたしの高校時代の大事な思い出になっとるんよね。
【片思い】高校生の恋愛経験談3
体育祭の応援、たった一言で心が震えた
わたしの憧れの先輩、〇〇先輩は体育祭のリレーでアンカーを走ってた。その日、わたしも応援席からみんなと一緒に声援を送ってたけど、心の中では「先輩、がんばれ!」って必死に思ってるだけで、ただの観客にすぎなかった。
リレーが終わる直前、先輩がゴールに向かって走ってくる瞬間、わたしは思わず大きな声で「〇〇先輩、がんばれー!」って叫んでしまった。それだけだったけど、先輩がチラッとこっちを見て、少しだけ笑ったように感じたんの。
たったそれだけの一瞬だったけど、その瞬間、全身がドキドキして、心臓が速くなるのがわかった。わたしの気持ちが爆発した感じ。あんなに遠く感じていた先輩と、ほんのちょっとだけ繋がれた気がして、それだけで一日中テンションが上がりっぱなしだった。
友達にも「見た?今、目ぇ合ったよね!?先輩がこっち見た!」って興奮して言いまくったけど、実際、先輩にとってはただの応援で、何の特別な意味もなかったんだろうなって思う。
もわたしにとっては、そのほんの一瞬がすごく大きな出来事だった。先輩に少しでも注目してもらえた気がして、それが一番嬉しかった。そんな片思いの切なさと嬉しさを、わたしはひたすら胸にしまって、心の中で何度もその瞬間を繰り返し思い出してた。
片思いって、こんなにも小さなことで心がいっぱいになるから、不思議で、でもすごく幸せなものなんやよね。
【片思い】高校生の恋愛経験談4
ずっと友達やと思ってた。でも、気づいたときにはもう遅かった
彼とは中学からの友達で、高校でも同じクラスになって、「また一緒やな〜」って笑い合えるくらいには仲良かった。
学校でもふざけてちょっかい出してきたり、部活終わりにくだらんLINE送りあったり。ほんとに、なんでも言える“気の合う友達”やと思ってた。
お互いの恋バナもふつうにしてたし、「彼女ほしいわ〜」「いい人おらんの?」とか、そんな会話もよくしてた。
でもある日、友達から聞いたんよ。
「〇〇くん、彼女できたらしいよ。初カノなんやって〜」
その瞬間、なんか胸の奥がギュッて締めつけられて、呼吸が浅くなった。目の前がちょっとにじんで、「え、なんで泣きそうになってるん?」って混乱した。思ってた以上に動揺してる自分に、自分でもびっくりした。
帰り道、イヤホンから音が流れてるのに、何も聞こえんくらいぼーっとして、「うち、ずっと片思いしとったんや」って、そこでやっと気づいたんよね。
毎朝、教室で彼を見つけたらホッとしてたのも、たまたま同じグループになったときうれしかったのも、全部そういうことやったんやって。
好きって気持ちを自覚するのが、いつも遅すぎる。
それまで毎日LINEしてたのに、彼女の話題が出るたびに苦しくなって、自分から送るのやめた。クラスで話すときも、いつもどおりを装ってたけど、心の中ではずっとグチャグチャで。
他の誰かの特別になった彼を見ながら、わたしは何も言えんまま、「ただの友達」やったことを後悔しとった。
言わなきゃよかった後悔もあるけど、言えなかった片思いの方が、ずっと胸に残るんやなって、はじめて知った。
【片思い】高校生の恋愛経験談5
特別な関係やと思っとったの、うちだけやったんかな
彼とは同じクラスで、席が近かったことがきっかけで、ちょこちょこ話すようになった。
最初はただのクラスメイト。でも、プリント配るときに「はい、○○ちゃん」って自然に名前呼ばれたとき、ちょっとだけ心臓が跳ねた。
そのあとも、「昨日の課題やばなかった?」とか「今日の先生、機嫌悪そうやったな」って、なんてことない会話が増えてって。
だんだんと、朝教室に入って彼の姿を見るだけで嬉しかったり、目が合っただけで一日ちょっとハッピーになったり。
LINEもたまにするようになって、返事が来るたびにスマホを何回も開いて見返して…。たわいもない話でも返信が早かったり、こっちが送ったスタンプに返してくれるだけで嬉しかった。
「今日もちゃんと返してくれた」「絵文字ついてた♡」とか、そんな小さなことで浮かれてて、
「これってもう、片思いなんかな」って、自分の中で認めたくなるくらいには、気になっとった。
“これは、片思いっていうより、もしかして両想い…?”
……って、思いかけとったある日。
彼が他の女子と笑いながら話してるのを見て、なんか急に胸がぎゅってなった。
その女子にも、同じテンションで接してるん見て、「うちだけが特別やって思っとったの、違ったんかも…」って。
今までの全部、ただの“気さくな人”としての優しさやったんかって、急に冷静になってしもた。
それでも、話しかけられたら嬉しくて。LINEが来たら期待してまう。
その瞬間、“あ、うちって本気で彼のこと好きなんや…”って、自分の気持ちにちゃんと気づいた。そっからの毎日は、はっきりと“片思い”やった。
切なさの中にあった片思い、大切な気持ち
今回紹介したのは、高校生の片思い経験談の数々。
高校生の片思いが残した記録と成長の物語はどうやった?
どのエピソードも、ほんの少しの言葉やしぐさに揺れ動く気持ちが詰まっとって、まさに青春の記録って感じやったね。
話しかけたいのに話せんもどかしさ、
目が合っただけで一日中ドキドキする感じ、
期待して、落ち込んで、それでも毎日その人を目で追ってしまう。
そんな片思いの気持ちは、たとえ叶わんかったとしても、大人になったとき「わたし、こんなふうに誰かを好きになっとったんやなぁ」って、きっと優しく思い出せる物語になるんや。
恋って、結果だけじゃなくて、そこにあった「好きって気持ち」自体が大事な経験談やと思う。
この記事のどこかに、あなたの青春が重なっていたらうれしいな。
それもまた、あなた自身の片思いの記録なんやから。
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